Vol.014 [2003/01/15 Wed]
「ひとくくり」

何かを語るとき、「ひとくくり」にしないようにと心がけています。
この「ひとくくり」とは、「先入観」「既成概念」に近い意味です。
たとえば、「最近の日本は...」とか「最近の若者は...」とか、
明確に「ひとくくりに・・・」とは言わないまでも、
無意識のうちに、「ひとくくり」にしてしまっている場合があります。
以前、作家の村上龍氏が、編集長を務めるJapanMailMediaの記事の中で
様々な事が「ひとくくりにされている」と指摘されていました。
そしてこの「ひとくくり」が様々な議論を阻害していると。
なるほど。そのとおりだと思います。
それ以来、私は「ひとくくり」に気をつけようと思ったのです。
日常の生活でも、気をつけなければならない場面が多々あります。
対子供、対地域、対職場、対世の中・・・
比較的広い範囲での「ひとくくり」
仕事(システム開発)の場面でも同じことが言えます。
顧客の業務、業種、行動の
比較的狭い範囲の「ひとくくり」
「ひとくくり」にしてしまえば、理由のない「安心感」のようなものが生まれるために
安易にそこに流れがちです。
でも、世の中そんなに簡単に「ひとくくり」にできるものはない。
よく観察すればというより、ちょっとだけ考えればそんなことは明確なのですが...
「ひとくくり」は議論を阻害するだけでなく、
個人的な視野まで狭くさせてしまいます。
言い方を変えれば良いというわけではありません。
たとえば
「・・・のような傾向が強い」
「・・・のような人が多い」
と変化させたつもりではダメです。
根本的に違います。(笑)
「ひとくくり」にしたままでは、本当の問題、因果関係は浮き彫りにされることはない
のだと思います。
今週は「成人の日」で始まりました。
ここ数年、自治体が主催する成人式での新成人の醜態ぶりが報道されています。
そんなニュースを見ながら「最近の若者は・・・」なんて思いながら、
また「ひとくくり」にしてしまっている自分を反省したのでした。