Vol.007 [2002/11/27 Wed]
「やってみなけりゃわかんねぇ!」

先日、重機などの修理業務を行っている会社のお客さんとお話をさせて頂いている中で、
「見積は難しい」という話題になりました。
機械の修理は、熟練の修理工の方々が作業しているのですが、
「見積通りにどれだけ出来ているのかわからない」
「作業者によって作業時間にバラつきがあると思うが定かではない」
「熟練した作業者ほど、修理に欲がでて、見積以上の作業をしているようだ」
(見積以上のことをしても顧客には、見積以上の請求(回収)はできない)
などとの話でした。
これらは、その修理工の人たちにたいする批判や、否定ではありません。
能力の高い作業者ほど、「職人化」していくことでの悩みなのでしょう。
日本の職人さんたちは、「丁寧」で「正確」で「無口」で「誇り高い」。
しかし、いまの世の中で、ビジネスとして仕事を進める時、
それらが「障害」に変化してしまうこともあるようです。
「私もできることなら職人になりたい」と日頃から思い、
努力を重ねている一人ですので、(笑)
職人さんたちの気持ち(心意気?)は解ります。
その反面、「ビジネス」として活動する以上、「効率」や「割切り」も必要という
のも解ります。
ソフトウエアを開発している時、思わぬ障害にぶつかり、見積工数をオーバーして
しまう事も、少なくありません。
しかし、提示してしまった見積を無視するわけにもいかず、自分の非として、
自分自身を納得させるしかないのです。
その様な事態を回避するため、最近では、採用しようとした技術や、
ツールに問題が有りそうだなと思ったときは出来る限り速やかに、
別な手段に切り替えるテクニックを身に着けましたが、これも完全ではありません。
それから、仕事に対する思い入れが強ければ強いほど、見積値をオーバーしてしまいがちです。
出来ることなら見積の段階で、
「てやんでぃ、やってみなけりゃわかんねぇ!」って言ってみたいものです(笑)。
「仕事は見積から始まり、見積との対比で終わる」
解ってはいるものの、これは大きく、なかなか難しい課題です。
どんなに値段が高くとも、お客様にその価値を認めて頂き、
また、どんなに納期が掛かろうが、お客様が順番待ちまでしてくれる。
それは、もう「職人」の理想です。
そして、その「職人」の「仕事」は、「製品」や「商品」と呼ばれることはなく
お客様はそれを「作品」と呼ぶでしょう。
ビジネスな世界では、このような状態に変化することはないのですから
現実をしっかり見つめ、ビジネスとして成り立つものを作る努力を、
怠ってはいけないと思います。
※おかげさまで「ジュビロ磐田 2002リーグ完全制覇!!」